「VisiP☆Com」スタンダード版 利用マニュアル

特許データ特許マップおよびテキストマイニングによりビジュアル化するWebアプリVisiP☆Comスタンダード版について、利用方法や注意点などを解説します。

  • これは、特許マップを生成するVisiP☆Mapフリー版と、テキストマイニングするVisiP☆Texフリー版の統合版に、プラスアルファの機能を追加したものです。
  • テキストマイニングから特許マップ生成まで一気に行います。フリー版のように、テキストマイニングしたデータを準備してから特許マップを生成する、といった手間が不要です。
  • フリー版の機能に加えて、特許分類(IPCまたはFI、4桁のサブクラス)の翻訳を追加、軸データとして選択可能、また、特許データに追記してダウンロード可能です。
  • 2025.7.14 「SimPatVis」スタンダード版をリリースしました。

操作画面および操作手順

VisiP☆Comスタンダード版操作画面操作手順は以下の通りです。

特許データを登録

特許データを登録」の欄に、特許データのファイルをドロップまたはクリックして登録します。

  • 特許検索サイト(J-PlatPatGoogle PatentsPATENT SCOPEThe Lensに対応、ただし日本語のみ)からダウンロード(詳細はこちら)したデータに対応しています。
  • ダウンロードしたデータは、原則、手を加えずにそのまま登録してください。
  • もしデータに手を加える場合、保存するファイル形式は、CSVファイル(拡張子.csvUTF-8形式)またはExcelファイル(拡張子.xlsまたは.xlsx)としてください。
  • アップロードできるデータ件数は、1500件が上限です。
  • 例えばJ-PlatPatの場合、「発明の名称」または「要約」は必須です。Google Patentsなども、それぞれに対応するフィールドがあるので、それらは変更しないでください。

軸データ項目を選択

軸データ項目1」「軸データ項目2」から、特許マップに表示したいデータの組合せ選択(ドロップダウン方式)します。

  • 選択できるデータ項目は、「出願人」「出願年」「特許分類」「特許分類翻訳あり)」「発明の名称キーワード)」「要約キーワード)」の6種類です。
  • 特許分類」は、IPC(PATENT SCOPE、The Lens)またはFI(J-PlatPat)です。ただし、表示されるのはサブクラス(頭から4桁)となります。
  • 特許分類翻訳あり)」の翻訳は、本アプリ独自の辞書を使用し、かつ、20文字以内に要約しています。データ解析の対象となる具体的な特許データの内容とは、必ずしも整合しませんので、ご留意ください。
  • 発明の名称キーワード)」や「要約キーワード)」は、アップロードするデータに「発明の名称」や「要約」があれば、本アプリにより自動生成されます。

軸データ件数を選択

軸データ件数」から、表示するデータ件数(上限)を選択します。

  • 5101520件から選択します。(デフォルトは10件)
  • 「軸データ項目1」も「軸データ項目2」も同じ件数となります。

辞書を登録

辞書を登録」の欄に、抽出語除外語同義語に関するファイルをドロップまたはクリックして登録します。

これらの辞書の扱いに関しては、VisiP☆Texフリー版と同じなので、そちらを参照ください。

データ解析を開始

データ解析を開始」ボタンをクリックして、データ解析を開始します。(結果については後述します。)

  • 正常に稼働した場合、操作画面の上部に、下図のメッセージが順次表示されます。
  • エラーが発生した場合のメッセージについては後述します。

サンプルデータを表示

サンプルデータを表示」ボタンをクリックすると、テキストマイニングした結果のサンプルが表示されます。

データ解析の結果について

データ解析が完了すると、操作画面の下に、「特許マップ」「ワードクラウド」「ダウンロード」のタブが表示されます。

それぞれの内容については、VisiP☆Mapフリー版およびVisiP☆Texフリー版と同様なので、そちらを参照ください。

エラー表示について

よく発生するエラーは、「ファイルが無効です。」のエラーです。これは、ファイルを登録してから時間が経過したなどの理由で、システムの内部処理によりファイルが削除されてしまう、などが理由です。この場合、ブラウザの画面をリロードしてやり直してください。

次に発生しやすいのは、軸データ項目の選択ミスや、ファイルのデータサイズが大き過ぎる場合です。

  • 「出願人×出願人」など、同じ選択肢の組合せは、今のところ受け付けていません。
  • 特許検索サイトによっては、存在しない軸データ項目があり、その場合はエラーとなります。(例えば、Google Patentsでは特許分類がダウンロード不可)
  • サーバの負荷に配慮して、データ件数や文字数に上限を設けています。ただし、文字数は今のところ、アラートを出すだけでエラーにはしていません。

その他、ダウンロードしたデータに手を加えた場合、以下のようなエラーが出ます。

  • 上述の通り、登録できるファイル形式は限定しています。
  • CSVファイルには文字コードに種類があり、UTF-8形式のみ受け付けています。もしエラーが出る場合、メモ帳などで開いてエンコード形式に「UTF-8」を選び、保存し直せば使用可能となります。
  • その他、下図に列挙した以外、さまざまなエラーが出る可能性があります。極力、各特許検索サイトからダウンロードしたデータには手を加えないでください。

ご了承いただきたい事項

ご利用にあたっては、以下の点をご了承ください。

  • ご利用は無料です。ただし、今後の稼働状況や機能拡張などにより、部分的に有料化させていただく可能性があります。
  • 本アプリでは、データ収集や保管を一切しません。データ破損の責任は負いかねますので、元データは必ずお手元に保管ください。
  • 本アプリで生成されたマップは、自由にご利用ください。ただし、ご利用に当たっては自己責任でお願い致します。
  • バグや不具合が残っている場合があり、ご利用に当たってはご承知おきください。ご報告いただければ、できるだけ早期に対応致します。
  • こんなマップが欲しい、この制限は解除して欲しい、などのご要望は、可能な範囲で承ります。ただし、必ずお応えするとの保証は致しかねます。
  • 上記のご要望に対応した結果を含めて、本アプリに関する著作権を含む知的財産権は当方に帰属します。(ただし上述の通り、生成されたマップに対する知的財産権は主張しません。)
  • 本アプリは、できるだけ永きに渡る運用継続を心掛ける所存ですが、永続的な稼働を保証するものではありません。

できるだけ多くのみなさまに、広くご利用いただければ、と願っております。ご意見やご要望などは、「お問い合わせ」からお寄せください!